2019.8.4 インプラント
✏️連載 AII on 4 その③
こんにちは!衛生士の佐藤、2日連続の投稿です。
今回は、All on 4 手術当日の流れについてです。
① まずはクリーニングおよび消毒を行います。前回の検査の回で書きましたが、手術までに歯周病の治療は終了させます。口腔内の菌の数をできるだけ少なくすることで、術後の感染のリスクを抑えるためです。
② 麻酔科医の問診後、点滴で静脈内鎮静をかけます。胃カメラなど内視鏡検査で経験されたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、ウトウトしリラックスした状態になるため血圧や心電図なども安定した状態で手術が進められます。
③ さぁいよいよ手術です。残っている歯を全て抜歯して、インプラントを片顎4~6本埋入します。術時間は片顎1時間半~2時間程度。症例にもよりますが、骨が足りない場合の骨造成やサイナスリフト(上顎洞拳上術)などを併用する場合は30分から2時間ほど多くかかる場合もあります。眠っている間に治療が終わるため「全然覚えてない」「もう終わったんですか?」とおっしゃる患者さんが多いです。
④ インプラントが無事埋入できましたら、仮歯の作製に入ります。熟練の歯科技工士が、その日から噛める歯を作り上げます。1時間程度で、取り外しのいらない固定式の仮歯を装着します。
⑤最後にレントゲン、口腔内写真の撮影と、注意事項をお話しして終了となります。
トータル5~6時間の滞在時間。半日で歯が入ってお帰りいただく、という訳です。
⑥ 帰宅後は傷口からの出血など様子を見ながら軽くお食事をとってもらい、お渡しするお薬を飲んでゆっくりお休みいただきます。
点滴に抗生物質や痛み止めを流せるため、経口投与(飲み薬)だけよりも腫れ痛みが少なく済むようです。
次回は、手術後本歯が入るまでの流れについてを予定してます。